フリアコ卒業。

こんにちは、フリアコのmoekoです。
私事ですが、2020年8月末をもってFOCUSでのフリアコを卒業することとなりました。
そこで、私がここFOCUSに来た10月から、約1年の思い出を振り返ってみたいと思います。
※フリアコ:フリーアコモデーションの略。無料で施設に滞在する代わりに、清掃業務やフロント業務を手伝ってくれるスタッフのこと

10月 Halloween Party
私達が企画した訳ではなかったものの、ゲストの方たちの多くが仮装をして集まり、みんなでご飯を食べ、飲みました。
中には目玉のシールを顔中に貼った海外のゲストさんもおり、私たちには思いつかなかった、とびっくりしたのを覚えています。

12月 Christmas Party
クリスマスは、FOCUSにクリスマスツリーが登場しました。
クリスマスソングを流したり、カップルの方が共有キッチンで一緒にご飯を作ったり、
ホステルらしいクリスマスになりました。

1月 New Year
お正月も、FOCUSにはたくさんの人が。
私達スタッフからは、皆さんに年越しそばを作りました。他にもシャンパンや料理を持ち寄り、カウントダウンをして盛り上がりました。
また浅草まで近いので、浅草寺チームと分かれて年を越しました。
海外のゲストさんにも、日本の新年を楽しんでもらえたんじゃないかと思います。

3月
いよいよ東京オリンピックも近付き、また多くの観光客が東京に溢れるんだ、と思った矢先、新型コロナウイルスが蔓延し始めました。

海外からのゲストは減り、いつもの温かく賑やかなFOCUSは静まりかえりました。
ただ、日本人のゲストが増え、層がガラッと変わり、またFOCUSの新しい顔を見せました。

新型コロナウイルスが流行る前も、後も、ここFOCUSでは本当にたくさんのゲストと出会いました。
ホテルではない、ホステルという、ゲストもスタッフも気軽に交流できるのが特徴の場所。
そういった場所であるにもかかわらず、それを制限しなくてはならないという葛藤が、正直皆辛いと感じることもありました。正直、コロナが来てから時間が秒だった…。
世界中のいろいろな国籍の人と出会い、話したい、そんな思いがきっかけで入り、今の形で出ていくことに少し悔しい思いもありますが、
FOCUSに住み、働いた約1年間は私の人生にとてつもなく大きなものをもたらしました。

ちょっと深いことを話すと。

「フリーアコモデーション」というお金を介さない働き方であったり、ホステルでは「お客様」ではなく「ゲスト」としてシェアやセルフの要素があること、ゲストと生まれるギブアンドテイクから、「価値」というものの本質を学んだ気がします。

例えば「お金を払っているんだから客として扱われて当たり前」という概念は無くなりました。
ただヒトにとって便利なように「お金」という通貨を介しているだけで、社会はギブとテイクで成り立っています。
だから「〇〇してくれてありがとうね」「対価を払ってくれてありがとうね」と、両者にwin-winが生まれることで、私たちの生きる社会は成り立っている。

普通のことかもしれませんが、FOCUSという小さな世界で学びながら、その小さな社会を回しました。

得たことが多すぎて、私からの対価なんてとても払い切れていませんが、
「moeちゃん」という愛称で毎日自分の名前を呼んでくれたスタッフ・ゲストのみんな、今まで本当にありがとう!
人生で1番楽しくかつ成長できた経験だったと思うし、本当に毎日幸せ者でした!

今後もFOCUSがもっともっと発展して、また世界中の人が集まる小さな世界となり、
色んな種類のモノ、コト、「win」が生まれていきますように。

そんな素敵であったかい場所FOCUSに、ぜひ次はあなたが遊びに行ってみてください。
さぁ、今いる仲間はどんな人たちだろう。

FOCUS KURAMAE